ISBN:4840231826 文庫 古橋 秀之 メディアワークス 2005/10 ¥578
ある日、都心に投下された50ギガトンの “新型爆弾”。
それは、なぜか昔好きだった女の子に似ていて、胸にはタイマーがコチコチと音を立てていて……。
ひょんなことから “美少女型爆弾” とデートすることになった少年の姿を描く表題作をはじめ、
「くしゃみをするたびに記憶が退行する奇病」、「毎夜たずねてくる死んだガールフレンド」、「図書館に住む小さな神様」、「肉体のないクラスメイト」 など、書き下ろしを含む、7つの物語を収録。
古橋秀之が贈る、温かくて、おかしくて、ちょっとフシギな、“ボーイ・ミーツ・ガール” の物語。
遅ればせながら読んでみました。古橋さんの短編集。これはボーイ・ミーツ・ガール物が好きな人には堪えられない良い本ですよ。七話のうち五話はほぼハッピーエンドです。短編を通して貫かれたテーマは時間交差。設定自体はかなりトンデモですがそれを物語として上手く消化しています。SF好きもそうでない人も楽しめますね。
短編だからと言って読みやすいだけではなく、各話ともしっかりとした余韻を残してくれます。
久しぶりに上質のライトノベルに出会ったと言う感じです。オススメ。
鴉

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